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「問題のある部下を是正し、チームにより良い貢献ができるよう導きたい」
課長なら誰しもが抱く思いである。
しかし、多くの課長は、部下を思い通りに動かすことができていない。思い通りに動かすことができていたとしても、それは課長というポジションパワーで一方的に動かしているだけのことが多い。そのやり方では、課長の指示に従うだけの「指示待ち型人材」しか育たない。
課長には、部下の自主性を引き出し、「自立型人材」へと成長させる役目がある。そのためには、コミュニケーションの取り方を根本的に見直す必要がある。
親愛なる課長の皆さん、こんにちは。
課長のスキルアップ講座を担当する飼馴嵐務(かいならし・つとむ)です。
課長には部下とのコミュニケーションを通して、信頼関係を構築しながら仕事上の成果向上につなげていくことが求められる。
もちろん部下も人間である。仕事で付き合う人々と良好な人間関係を維持したいという欲求がある。目の前にいる部下の不満や悩みといった感情をうまく処理してあげるのも課長の仕事の一つである。
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部下の人間関係的欲求を満たすためには、何よりもまず部下を尊重する姿勢を見せることが重要である。自尊心を傷つけるような態度を取ることは避けなければならない。そして、部下の立場に心から寄り添い、同じ目線で部下の考えや思いを汲み取ることだ。自分の考えを一方的に押し付けるのではなく、相手の話に共感的に反応することを意識したい。
その上で、部下に協力を求めるのである。部下に協力を求めるためには、自身の思いやビジョンを語る必要があるだろう。部下が共感できるような組織ビジョンを描き、その実現に向けて部下を巻き込んでいくのである。
部下には、話し合いの目的と理由を示さなければならない。部下の言い分をよく聞き、問題解決に向けた情報収集を行う必要もある。その上で詳細を検討し、解決の方向性を探っていく。部下と対策を話し合い、納得を得た上で合意する必要もある。部下とのコンセンスサスが得られたら、解決策の実行に向けて、フォローアップの方法を決めておきたい。
人間としての信頼関係と仕事の成果達成のバランスをうまくとることが、課長に求められるコミュニケーションのコアスキルである。
9回裏二死満塁、1点差の攻防で勝負球を狙い打たれてしまう敗戦投手になりたくないなら、良く聞いてほしい。
部下との信頼関係構築に向けたアプローチが「情」なら、仕事の成果達成に向けたアプローチは「理」である。心情面に頼ったアプローチだけでは部下の納得を得られない。理屈一辺倒のアプローチでは、部下の共感を得られない。
理と情のバランスをうまく保ちながら、コミュニケーションの幅を広げていきたい。
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