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課長の道は険しい。
理屈で説得すれば部下からの反発を招く。
温情をかければ組織秩序が乱れる。
意志が強すぎると部下の裁量が狭くなる。
課長は、「知情意」のバランスをうまくコントロールしながら、組織を成果に導いていかなければならない。
親愛なる課長の皆さん、こんにちは。
課長のスキルアップ講座を担当する飼馴嵐務(かいならし・つとむ)です。
課長に求められるスキルも多様化している。
ロジカルシンキング、コーチングスキル、ビジョンメイキング……
数えあげればきりがないが、こういったビジネススキルの習得に向けて、課長は自己啓発を続けていく必要がある。
こういったスキルを身に付けるためには何が必要だろうか?
どうしたらこのようなスキルを自分のものにできるのだろうか?
その答えに諸君はがっかりするかもしれない。
残念ながら、課長の自己啓発に近道はない。
普段から自己啓発を行わない課長が、ある日突然能力を発揮できるだろうか?
ビジョンについて日頃から真剣に考えていないのに、一夜にしてビジョナリーな課長になることはできない。
キャプテン翼だって練習をしなければ、ボールを巧みに操る運動能力を維持することはできないだろう。
課長も同じである。
いざというときに課長が能力を発揮するためには、その能力を常日頃から磨いておかなければならない。
テレビ番組を酒のさかなにして野次を飛ばし続けるイエロートラッシュになりたくないなら、良く聞いてほしい。
課長に求められるスキルを身に付ける一番の近道は、そのビジネススキルと友達になることである。
キャプテン翼が「ボールは友達!」と叫んだように、君も「ビジョンは友達!」と叫ぶ必要がある。
日々ビジョンのことを意識し、自分なりにビジョンについて考える習慣をつけることが重要なのだ。
ビジョンメイキングに限らず、どのビジネススキルも同じである。
あるビジネススキルが板につくまで習慣化すること。癖になるまでトレーニングすること。
それが課長の自己啓発の方法である。