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「やられたらやり返す。倍返しだ!」
この決めゼリフで一世を風靡した半沢直樹も課長である。物語は、半沢直樹が銀行の融資課長のポジションからスタートする。
課長としてはもはや島耕作に次いで有名かもしれない。
「銀行員としてはあんな行動許されるわけがない」
「いや、社会人失格だろ?」
といった現実的な意見も聞かれるが、彼の行動を見ていると、課長として必要な資質がいくつか浮かび上がってくる。
親愛なる課長の皆さん、こんにちは。
課長のスキルアップ講座を担当する飼馴嵐務(かいならし・つとむ)です。
今回は、半沢直樹の課長力を私なりに診断してみたい。
課長としての半沢直樹のもっとも強力な武器は、「自律性」である。
課長には自分の意思を貫き通す力が求められる。人の意見を聞くことは大切だが、人の意見に振り回される課長は問題だ。
半沢直樹は人に頼らず、すべての責任を自ら引き受けて自律的に行動している。毒さえ含んだ強烈な自負心や強気の発言は、すべての責任を背負う覚悟があるからこそ生まれるといえる。どんな苦境に陥っても、他人に頼らず、自分の力で乗り越える強さは、課長としてぜひ備えておきたい資質と言える。
「上司や部下に頼りすぎている」
「言うことがコロコロ変わる」
そんな課長は、ぜひ半沢直樹の自律性を身につけてほしい。
また「果敢性」も半沢直樹の課長としての強みの一つだ。
火の粉をかぶるとわかっていても、あえて自ら危険に踏み込んでいく勇ましさは、リスクを控える銀行員としてはまさに型破りといえよう。しかし、失敗を恐れず、リスクに踏み込んでこそ、大きな成果を得ることができる。
そんな背中を部下は見ている。課長はいかなる場面でも矢面に立つ覚悟をもつことが重要である。
「何事も穏便に収めがちだ」
「当たり障りのない対策しか打ち出せない」
そんな課長は、半沢直樹の火の吹くようなマネジメントスタイルを見習ってほしい。