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課長になりたくない人が増えているという。
管理職になると残業代がつかず、所得が下がる会社が多い。
責任ばかり増えて、苦労することが多くなる。
どのみち最近の会社はフラット化がすすんでいて、現場を経営層をつなぐ課長の役割は希薄する一方だ。今さら課長になっても意味ないんじゃないの?
それならいっそ、気楽な立場で仕事ができる平社員でいい。
そんなつらい思いまでして、課長になんかなりたくない。
親愛なる課長の皆さん、こんにちは。
課長のスキルアップ講座を担当する飼馴嵐務(かいならし・つとむ)です。
確かにそうかもしれない。
最近ではワークライフバランスが重視されているし、たかが仕事のために自分の身を削ってまであくせく働くことはないのだろう。
そういう意味では日本の課長はオワコンと言える。
「課長になっても何一つメリットはない」
そんな風に感じている君には、佐々木常夫氏の「働く君に贈る25の言葉」の一節を贈りたい。
引用の引用で恐縮だが、この本には、ケント・M・キースの「それでもなお、人を愛しなさい―人生の意味を見つけるための逆説の10カ条」という本が紹介されている。
その本に書かれた以下の言葉を読んでみてほしい。
1 人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。
それでもなお、人を愛しなさい。
2 何か良いことをすれば、
隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。
それでもなお、良いことをしなさい。
3 成功すれば、うその友だちと本物の敵を得ることになる。
それでもなお、成功しなさい。
4 今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。
それでもなお、良いことをしなさい。
5 正直で率直なあり方はあなたを無防備にするだろう。
それでもなお、正直で率直なあなたでいなさい。
6 最大の考えをもった、最も大きな男女は、
最小の心をもった、最も小さな男女によって打ち落とされるかもしれない。
それでもなお、大きな考えをもちなさい。
7 人は弱者をひいきにはするが、勝者の後にしかついていない。
それでもなお、弱者のために戦いなさい。
8 何年もかけて築いたものが一夜にして崩れ去るかもしれない。
それでもなお、築き上げなさい。
9 人が本当に助けを必要としていても、
実際に助けの手を差し伸べると攻撃されるかもしれない。
それでもなお、人を助けなさい。
10 世界のために最善を尽くしても、
その見返りにひどい仕打ちを受けるかもしれない。
それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい。
私は君に言いたい。
課長になっても、苦労ばかり増えて良いことなど何一つないかもしれない。
それでもなお、課長になりなさい。
課長になって、責任を背負い、会社のために尽くすことが、君の成長の糧になるだろう。