エントリー・アーカイブ 課長の部下評価能力〜評価エラー〜:課長のスキルアップ講座――圧倒的な成果を導く21のポイント――
課長のスキルアップ講座――圧倒的な成果を導く21のポイント――

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課長の部下評価能力〜評価エラー〜:課長に求められる部下評価能力とは?中央化傾向、寛大化傾向、ハロー効果、論理誤差、対比誤差など、課長が陥りやすい評価エラーについて解説する。

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課長の部下評価能力〜評価エラー〜

課長になれば、部下を評価する機会が多くなる。

部下には公平・中立的な視点で、納得感のある評価を行いたいものである。
しかし、課長も人間である。ときとして、自身の主観が入ってバイアスがかかり、適切な評価ができなくなってしまうこともある。

親愛なる課長の皆さん、こんにちは。
課長のスキルアップ講座を担当する飼馴嵐務(かいならし・つとむ)です。

以下は、課長が部下を評価する際に陥りやすい典型的な評価エラーである。注意されたい。

中央化傾向

課長が部下のほとんどを標準的な能力であると評価してしまうことである。部下を見抜く能力が課長自身に不足していたり、評価基準が不明確な場合に起こりやすい。

寛大化傾向

寛大化傾向とは、課長が部下を甘く評価してしまい、評価結果が上振れしてしまうことである。課長に自信がなかったり、観察不足が原因で起こりやすい。反対に、課長が部下を厳しく評価していしまい、結果が下振れしてしまうことを厳格化傾向という。

ハロー効果

部下の特定の特徴によって、全体の評価に影響を与えてしまうことである。ハローとは「後光」を意味し、後光効果ともいう。いわゆる七光りである。有名大学を出たから、頭がいいはずだ、といった思い込みで評価を歪めてしまわないよう注意したい。

論理誤差

特定の要素が優れていたり、劣っていたりすることで、他の関連する評価項目も同じように評価してしまうことをいう。たとえば、責任感が強い部下は、自分の考えもしっかり持っているだろうと判断するのは誤りである。責任感が強いが、自分の考えを持っていない部下は多くいる。

対比誤差

課長が自分と反対の特性を持つ部下を低く評価したり、逆に高く評価したりすることである。

恒常誤差

特定の評価項目を重視したり、軽視したりすることである。


誰にも指摘してもらえず、自分が裸だと気が付かない哀れな王様になりたくないなら、良く聞いてほしい。

部下を評価するのが課長の仕事だが、課長も部下から評価されている。自分が若手だった頃を思い出してほしい。部下を公平に評価できない上司を、部下はしっかりと見抜き、愛想を尽かすだろう。

部下の運命を左右するという重大な責務を自覚し、真摯に部下評価能力を磨いてほしい。

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