エントリー・アーカイブ 課長の個人能力:課長のスキルアップ講座――圧倒的な成果を導く21のポイント――
課長のスキルアップ講座――圧倒的な成果を導く21のポイント――

課長のスキルアップ講座――圧倒的な成果を導く21のポイント――
課長の個人能力:課長に求められる人格、個人能力として、「率先力」「活動力」「執着力」「自律力」の4つを挙げておく。

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課長の個人能力

親愛なる課長の皆さん、こんにちは。
課長のスキルアップ講座を担当する飼馴嵐務(かいならし・つとむ)です。

課長も人間である。人間である以上、性格がある。成果を導く課長であれば、自分の人格も利用したマネジメントスタイルを目指したい。

課長の仕事をする上で、特に有望と思われる個人能力として、「率先力」「活動力」「執着力」「自律力」の4つを挙げておこう。

率先力

何事にも積極的に関与し、軽快な軽快なフットワークで場をリードする力。スポーツで言えばリードオフマンである。場の動向や状況の変化を機敏にキャッチし、常に他者に先んじてテンポよく物事を進める。

活動力

当事者意識が人一倍高く、目的達成に向けて快活な言動で場を活性化するエネルギッシュな力。多少の軋轢や障害はものともせず、早期問題解決を目指して組織を推進する。

執着力

最後まであきらめず、成果をめざして努力を重ねる力。地道にコツコツ、ひたむきに頑張る姿勢が周囲からの信頼感を醸成する。ドラッガーはマネージャーに必要な根本的な素質として「真摯さ」を挙げているが、執着性は課長として必要不可欠な特性である。

自律力

他者の言動や周囲の状況に流されることなく、自身の考えで物事を進めようとする力。スタンスに一貫性があり、安易に他説に迎合しない。自分なりのこだわりをもって、組織運営に主体的に関与する。


圧倒的な成果を導く課長になる近道は、自分をよく知ることである。

残念ながら人には基本形がある。消極的で慎重な性格の人が率先力を発揮しようとしてもなかなか難しい。自分の強みを知り、弱みを知った上で、自分の強みを活かしたマネジメントを行っていきたいものである。

さらに、現代の組織でもっとも必要とされる特性が、ストレスコントロール力である。

課長という立場はさながら深海魚のようである。上下左右・組織内外からすさまじいプレッシャーが押しかかる。そんな具合だから、鋼の心臓が必要である。どんな状況においても慌てることなく安定して業務を遂行できる力が強く求められる。

抗うこともできず、煮え立つ鍋に放り込まれるエノキになりたくないなら、良く聞いてほしい。

課長の生きる道はサバイバルである。砂の数ほどのビジネスパーソンが昇進昇格をかけて組織業務に臨み、その大半が淘汰されていく。課長になった後も、生き残れるのはごくわずかである。全身全霊をかけて挑まねば、圧倒的な組織成果を導く課長などなれはしない。

まずは、自分がどのような個人能力を軸足にして仕事をしているのか知ることが先決である。

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